コロナ商売
COVID-19で儲けようとしてる人、
詐欺を働いている人、いるよね。
(はからずとも利益が上がったマスクやトイレットペーパーの会社などはのぞく)
震災の時に、津波が来てたくさんの家が流された翌日には大手の不動産をやっている企業の中には材木を買い占めたのもいる。
避難所に避難してる間に火事場泥棒で盗みに入る人達がいた。
そういう人ってろくな死に方しないと思わない?
怒りをこめて、そうくんくんに言った。
するとくんくん、
「気を張ってないとならない時点でろくな生き方してないよ」
確かに。
死ぬ前に生き方だね。
いつばれるか、いつ後ろから刺されるかと緊張して生きてなきゃならないなんて。
素直にそのままを信じたり、何にも煩わされないで生きてたらそんなに楽なことはないね。
相変わらず暇な私である。
くんくんはそれを見計らって私に読んで欲しい漫画をよこす。
会社に行ってる間に読んでおいてと言わんばかりに、私のフィンランド語の勉強ノートの上に置いていく。
面白いと思ったものは共有したいんだよね。
わかるけど、私はやることがたくさんある。
暇、って言ったばかりだけど。
夜、会社から帰ってきたくんくん、私が本を読んでいないのに気付いて、一話だけでも読んでみてという。
今日はもう疲れたから、と私。
その数秒後に何の気なしにフィンランド語の本をぱらっと開いて
minä olen sinä olet hän onと読んでいたら
「疲れてても好きなことはできるんだね・・・」
とくんくんがちょっと残念そうに言った。
くんくんは嫌味など言わないので、心の底からそう思ったのだ。
くんくんを傷つけるのはたやすい。
だからこそ、傷つけたくない。
じゃあと一話だけ読むことにした。
童話や歴史上の人物にフォーカスした漫画だ。
ファントムオブジオペラ。
お母さん、NYのブロードウェイでこのミュージカル観たよ。
と言ったらくんくんが興味深そうな顔をした。
しばらくファントムの話をして、くんくんはすっかり気が済んだようだった。
これはコロネ。
くんくんが小学生の頃、一緒に作ったパン。