宗教に救われるのは
くんくんとは宗教の話をよくする。
私たちは無宗教だ。
だから公平に?客観的にそんな話が出来るんだろうと思う。
どの宗教でも、その地にそれを布教させるために、もともとの土着の宗教を迫害してきた歴史があるのだけど、特に人数の多いキリスト教はいろんなところでそういう話を聞く。
かつてフィンランドでも、キリスト教に塗り替えていくために、聖地とされてきた場所に教会を建て、もともと信仰されていた神さまの名前の意味を悪魔にしてしまうということをされてきた。
”perkele”は悪魔という意味だけど、もともとはフィンランド神話の中の雷神だ。
ウッコよりもっと古い神さま。
だけど、「悪魔」という意味にされてしまった。
今ではスラングで人への罵り言葉になってしまっているというので泣けてくる。
そうやって宗教は人のSoulの中にぐさぐさと入り込んでくる。
そんな話をしたら、
「どんな宗教でもやってることだよ」
といって色々教えてくれた。
フェニックス不死鳥もユダヤ教の中では”悪魔”らしい。
もとは古代エジプト神話の中の死んでも蘇る不死鳥。火の鳥とも言われる霊鳥だ。
「自分たちの唯一の神ではない土着の神を悪魔にしてしまうのはよくあること。」
「我々が偉大なるユダヤの王がソロモンの72の悪魔を支配する。
72の悪魔の中にはアーモン=アメンラーもいる。」
アメンラー、つまり、エジプトの太陽神だ。
「いろんなところで起きているんだよ、ゾロアスター教の悪魔の中にインドラいるからね。」
え!
雷と戦いの神インドラが?
そういえばフィンランドのウッコはインドラかもしれないな。
自然の偉大なるものを神さまに見立てるのはそれこそ世界中の人々がそうしている。
「アブラハムの宗教は特に。」
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、の三大宗教をそういうんだそうだ。
どれも結局は同じ神さまを敬っているのに、こっちが唯一であると戦っているのは、何故だろうね。
同じ神さまを敬ってるんだから、仲良くしたらいいのにね。
ヴィシュヌも言ってるし。
”あなたが神の名を何と呼んでも良い。それは結局はヴィシュヌのことなのだから。”
最強ですね、ヒンドゥー教。
ずるい、っていうか。
他の宗教の神さまを取り込んでいくこともある。
「なんならギリシャ神話の神さまの中にもよその地域で信仰されてた神さまがいる、その上でトップ”ゼウス”だって話。」
宗教は政治活用されていて、民衆をコントロールするのにも使えるから。
我が国でも見られます。
くんくんが昔言ってたこと。
「宗教に救われたという人がいるなら、そう思う心が自分を救ったんだよ。」