どれだけミクロな考え方してるんだ
「もしも自分の一部の違いもなく理想通りの自分が目の前にいたら?」
くんくんのお題である。
最近、くんくんのお題が更に難しくなりすぎて、話はたくさんしていたのだけど、
私の方がここに書けるだけ頭の中で咀嚼出来てなかった。
いよいよ遠いところにいってしまったなと思ってため息をついていたのだけど、
今回はちょっと答えることが出来る。
う~ん、理想通りだとしても、自分が二人いるのはイヤだ。
自分と全く同じ人が二人いるのは気持ちが悪いし、しかもそちらさんの方が
理想通りと来ている。。。
嫉妬するかもしれない。
素直にそう答えた。
実際はどうだかわからないけど、とりあえずくんくんの答えを聞きたかった。
するとくんくんは驚いたように、
「嫉妬?!そんな感情があるの?」
数秒の沈黙のあと、
「どれだけ理想をちっぽけにしてるのか」
と言った。
くんくんの理想は、何度か書いているが、”あらゆるものの幸せ”である。
じゃあ、くんくんの理想通りの自分がそこにいたら?
「あらゆるもの全てが幸福であることを見届けることをしているとして、
自分の見ているものが全てだと思って歩みをとめることはない。」
そうか・・・
そうだったね
「どれだけミクロな考え方してるんだ?
小さい。」
くんくんが思い出したように私に言う。
自分中心にしか考えられなかった私は確かにミクロだ。
くんくんは、あなたは表現者だから、あなたは芸術家だから、
と、いつも大目に見てくれる。
でも、くんくんとの距離はどんどん離れていくばかりだ。
くんくんは運命論者である。
「エセ運命論者が嫌いなのを、覚えてる?」
とりあえず、うんと言っておく。
「運命が決まっているから、余計なことはしない、何もしない、
というのがエセ。」
「自分が見た通りのこと、今までどうだったとか、関係ない。
運命なんか、知れるわけがない。
運命を知っていると勘違いして、失敗したらそれが運命。
本当のあり方。
ありとあらゆること全てを全肯定する。
自分が何を願おうが、他人が何を願おうが、全て正しいのだと。」
くんくんが高校生くらいの時に言っていたことがだんだん繋がってきた気がする。
運命論者って何だろう?と思ってたけど、そうか、そういうことか。
それにしてもちっぽけな母よ。