天国と地獄の話
「この世の善悪の判断で、死んだあとに天国に行くかどうかを決めるのは
違うんじゃないかと思う。
死んだ時に、満たされているかどうかだ。」
我が家の哲学者、くんくんが言った。
え?ちょっと待って、満たされていたら悪人も天国へ行けるってこと?
と聞いてから、考え直した。
逆だ。
あ、どんなに悪いことをしても、満たされていないから犯罪を起こしてしまった人なら天国へ行けるんだね?
くんくんと昨日から、
”ひどい生い立ちを持った少年が人を殺してひどいことをした事件”
の話をしているので、もしかしたらそこから考えが及んだのかもしれない。
じゃあ、満たされて死んだ人はどこへ行くの?
いいことをたくさんして、みんなに感謝されて、自分も満足して、死んだのに、天国へ行けないなんて・・・
そう問いかけると、くんくんは言った。
「どこにももういかなくていいんじゃないかな。
分解されて(宇宙に)融合されれば。」
そうか、もう十分満たされているのでその気持ちは天国にいったのと一緒なのか。
っていうことは、地獄にいく人はいないの?
「地獄はなくていいと思う。
どんな人にも救いは必要だよ。
それに気の持ちようでどんな場所でも地獄になりうる。」
ちなみにくんくんは天国も地獄も、生まれ変わりも信じてはいない。
私がそう思考しているので、そういう風に考える人ならこう思うのではないか?と推察して言っている。
どんな人にも救いは必要・・・ か。