くんくん哲学と修行中ヨーギ

哲学者くんくんと修行中ヨーギの日常会話

蜘蛛の巣と輪廻転生

朝、ベランダへ出ようとしたら、また、蜘蛛の巣が顔にひっついた。

これで2回目だ。

蜘蛛の巣を払いのけながら、蜘蛛に言った。

「ここは良く通る場所だから巣を作らないで。」

そんな話をくんくんにしたら、

「学ぶまで好きにさせてあげなさい。

我々も、もともと好きにしている。」

と言われた。


どうせ壊されるなら蜘蛛にとっては二度手間なので、

いっておいたほうが蜘蛛のためと思ったんだけど・・・

でも、そうか。

人間だって、自分で学習するまで、気付くまで、

人に何か言われても聞く耳を持たないもんね。

誰かが教えてくれると思ったらそれは甘えなのだ。



また別の時に、こんな話をした。

私はとても運やカンが良い。

緻密な計画の中で、何かをしようとして失敗した人からしたら

あんなに行き当たりばったりで、なんで?

と思うくらいだろう。


今度生まれ変わったらそういう能力もすべてリセットされて

失うのかなあ・・・

と言ったら、我が家の哲学者は一言。


「それがあなたに何の関係が?」


そうでした。


これまで勉強してきたあれこれ、持っているその他一切

もろもろは今、生きている私の体やマインドの付属。


「残るのは魂だけですよ。」

その通りです。


「まあ、生まれ変わらないかもしれないけど、それを

知る能力などない。」


いやー、この今生でそこまで到達するとは思えんなあ。

あと10年や20年で。


生まれ変わるのは、この人生で修行が足りなかったから

また何かの体をもらって(借りて)やり直すのだ。


すなわち、生まれ変わらない=もう悟った

ということだ。


まれに悟った聖人が、この世の人間たちを指導するために

また仮の姿を得て、降りてくるらしいけど。



120歳くらいまで生きて、到達するかしら?

でもそんなに長く生きたいとは思っていない。


お母さんが60歳で死んだら、周りの人はいかにも、と

言うだろうね、太く短く生きたいっていってたもんねー

とか囁かれて納得しそうだよね。

やりきった感満載で死にたいものだ。


そんな母の独り言に

「どうでしょうねえ。」

と息子は涼しげな顔で相づちをうつ。