幸せな人
秋になり、「秘密の花園」の桜の木の葉っぱが黄色から赤に変わって来た。
その葉っぱの隙間から夕日が差し込んできて、
あたりが黄金色に輝きだしたのをブランコに揺られながら見ていて、
あんまりきれいだったので、思わず「幸せだな~」と呟いた。
朝、7時頃になるととっても美しい声でさえずる小鳥がいる。
部屋の中でその声を聴きながら、おだやかに過ごしていると、
この上なく幸せな気持ちが溢れる。
ここ最近、そんな幸せ時間に包まれている。
それをくんくんにいうと
「世の中には、どんなに金を稼いでもどんなに物を手に入れても
満たされない人がいるんだよ。
そういう人達はいくらお金や物を持っていても決して豊かとは言えないんだ。」
「お母さんのように何も持っていないのに
毎日そんなに幸せだと心から思えるならそれは豊かなんだよ。」
いつもながらに、なるほどなあという答えが返ってきた。
私に幸せをくれるのは今のところ、自然の恵みであり、
感謝の気持ちに包まれる。
この話をヨガ仲間のマドカに話したことがある。
先日、久しぶりにインドから帰ってきたマドカに会ったらそれを覚えていて
「くんくんが ”あなたは毎日幸せそうですね” って。
毎日幸せだなと心から思っているかすみさんのような人がヨガを
伝えるべきなんだよ。」
そういった。
自分で書くととてもおこがましいような図々しいような感じになるけど、
マドカが言ったのだからありがたく受け止めている。
ヨガをやっているのに、なんか、幸せそうじゃない人もいる。
インドに来るヨーギのことをインド人の自称「エセグル」
の先生がこう言ったそうだ。
「俺が見てきたヨーギ達はいつももっとトレーニング、勉強しなきゃ、
足りない足りないって、全然Happyそうじゃないよ。
ランナーの方がずっとHappyだよ、3ヶ月間、1週間でいいから
1時間半(15km)走ったら絶対に変わるよ、
身体もマインドも。
ヨガって毎日2時間でしょ?で、それでも足りないんでしょ?」
※グルとは闇を取り除く人=ヨガの偉大なる師
日本の感覚のヨガクラスの先生とイコールではない
真面目に考えて求め過ぎちゃってるのかな、とマドカは言う。
勉強も大事。
修練も大事。
だけどその行為自体にストレスを感じていたり、やってもやっても
足りないと焦ったり、嘆いたりしているなら、それはもうヨガじゃない。
今やっていることを楽しむ。
毎日の暮らしに感謝しながら。
私の友人達はそれぞれ楽しそうである。
その友人達にも「かすみさんはいつも幸せそうだね」と言われる。
みんなが自分の幸せが自分の中にあることに気づけるヒントになるよう、
ヨガクラスを続けて行こうと思う。
修行中だけど、それが何か不都合でも?だよね。