くんくん哲学と修行中ヨーギ

哲学者くんくんと修行中ヨーギの日常会話

「もしもbox」の最良の使い方

ドラえもんのような存在がこどもの頃、そばにいたとしたら、

ものすごいダメダメになるか、貴重な体験によりとてつもなく

面白い人になるか、どっちかだよね。

 

今朝、くんくんに言うと、

 

「願いは叶わない状態を持ち続けると、より洗練されていく。

要するに満足させたらいかんのだよ。

もしくは、大きすぎる夢を持つようにさせるか。」

との答え。

 

もしもboxの最良の使い方はね、と続く。

いつも願いがすぐに叶う人と、ふだんから叶わない願いを抱え続けている人

では、使い方が違う。

 

いつも簡単に願いが叶って満足してる人は発想がしょぼいものになる。

 

”自分に都合の良い状態であり続けること。

それが帰っても(もしもboxがない世界になっても)その状態が続くこと。”

 

それでいいらしい。

 

いいかい?ここを「思い通りに」なんてしたらいけない。

そこが普段から物を考えている人と安易な人の言葉の違いが出るよ。

 

例えば「都合の良い状態」に不老不死が入っているならそうなるだろうし、

それがずっと続くのであれば永遠に死なないということになる。

思い通りなんてたかがしれてる。

想像を超えた物は喜びが大きいんだ。

全部思い通りになってたら、そのうち壊れる。

 

ただし、何が自分にとって”都合が良い”なのかを何だかよくわからない摂理に

任せることになるけどね。

それが我慢ならない人はだめでしょう。

 

「どらえもーん」

「しょうがないなあ、のびたくんは」

 

いつもの二人のやりとりをマネすると、

「それがイヤだったから見なくなったんだよ。」

とくんくんがいった。

 

くんくんは小さい頃から戦隊モノなど好きではなく、ドラえもんも見ない

こどもだったことを思い出す。

 

私はこどもの頃、ドラえもんの漫画が好きで、お正月に小学○年生を

買ってもらうのを楽しみにしていた。(連載されてた)

いつも思い通りにいかない生活の中で、ドラえもんはパラダイスのよう

に感じていたのかもしれない。

 

でも、だからこそ、幸せは自分の手でつかみにこっちから行くんだという

ことを覚えたし、待ってて失うならやってみてその先へという生き方になった

のかなと思う。

 

くんくんの言うとおり、叶わない願いを抱え続けて、自分なりだけど、

より洗練されていったのかもしれないと、自分に都合良く解釈する。

 

そういえば、私は人のことで何かを願う時に、

「そこに合格しますように」「その人と結婚できますように」とは

祈らない。

とにかくその人の為に一番良いようになりますように、とだけ祈る。

何が一番幸せなのかはわからないから、もしかしたら不合格になったからこそ

違う場所に出会えて人生開けていくかもしれないし、その人と結婚しない方が

良い場合もある。

だから、とにかく相手の幸福を祈るのみ。そこに自分の拙い恣意などいれない。