くんくん哲学と修行中ヨーギ

哲学者くんくんと修行中ヨーギの日常会話

くんくんが少し嫌な気持ちになるもの

くんくんは人は好きではないけど、動物に関しては愛情を見せる。

あるときこんなことを言っていた。

 

「ゴミ捨て場のネットの絵で、カラスが涙をこぼしている絵を

見るだけでちょっと嫌な気持ちになる。」

 

ネットをかけるとカラスが生ゴミをあされないので食べ物がない、

悲しい、泣く、というイメージなんだろう、その絵を描いた人は。

 

そしてまたこんなことも言っていた。

 

「釣具屋の看板で、魚が笑いながら嬉しそうに、

わーい、ご飯だ~と釣り竿の先の餌に食いつこうとしている絵

も嫌な気持ちになる。」

 

人にだまされる魚とそれを遠くから見る人間。

 

「なぜ、それを笑顔にした!」とも。

 

そう言えば、くんくんがまだ小学生の頃、駅前の川の近くで子猫が

ミーミー鳴いている声がするといって、毎日のように通りかかると

姿を探していた。

 

川があるので、落ちて何かに引っかかって出られなくなっているのでは?

と心配していたのかもしれない。

 

でも姿は見えない。

 

しばらくしてくんくんが言った。

 

「あれは近くの薬局から流れてくる何かの音だった。」

 

スーパーや薬局などでは、音や映像を小さなモニターを使ってCMとして

流し続けていることがある。

どうやらミーミーの元はそれであったらしい。

しかも、猫が鳴いている声が入っているのではなく、くんくんにはその音が

まるで困って鳴いている猫の声のように聞こえたのだ。

 

わかったときのくんくんの気持ちを考えると、なんとも言えない。

 

f:id:kunkunyogi:20180819073503j:plain